護身術業界、ここがダメ!!
よく「護身術と格闘技は何が違うんですか?」「護身術って合気道みたいなものですか?」という質問をいただきます。確かに”見た目”は似ていますし、「護身術に最適!!」と謳っている格闘ジムや道場もよく見ます。
Youtubeにも護身テクニックを紹介している動画がたくさんあります。
でも、私には
”格闘技マニアの格闘技マニアによる格闘技マニアのための護身術”
にしか見えないんですよね。
Youtubeなどでは「簡単なテクニック」と紹介しておきながら、実は結構な練習量を積まないとできない技も多くみられます。
結局、「俺たちこんなことできるだぜ~」という自慢動画ですよね。
また、何故か現実離れした想定のテクニックも多い。
日本で頭に拳銃突き付けられて、それを奪い取るなんてシチュエーションありますかね?
いったいどんな組織と戦うことを想定した護身術なのでしょうか?
マニア向けで「俺はジャックバウアーになりたいんだぁ!!」という人をターゲットにしている教室なら、それはそれでいいと思います。
「ごく普通に」「街中でおこりそうなトラブル」から身を守りたいと考えている人たち(ここではマニアに対して”ライト層”と呼びます)は、こういった護身術の練習についてこれるでしょうか?
きっと無理でしょうね。
「護身術」という言葉に釣られて入会するライト層は長続きしないでしょう。
だって、実態は格闘技そのものなんですから!
指導者と生徒さんの思いに温度差がありすぎますよ。
私たち「STU」ならびに「トータルディフェンス」では、決してカッコよくはないかもしれませんが、ライト層が「気軽に」そして「短期間で」街中でおこる確率が高そうな危機から逃げる術を皆様にお伝えしています。
そこから「私はこのくらいできればいい!!」という人、「何だか面白くなってきた、もっと知りたい!!」とのめり込む人…いろいろ分かれてくると思います。
私の最終目標は”私と関わった人から暴力事件の被害者を出さないこと”
そのためには、生徒さんの温度に合わせて”興味をもってもらい””正しく知ってもらう”ことが大切かな?と考えています。